ブリ大根でワンピースを染めてみた→臭くてヤバイ
はい、こんにちは。高橋ホイコです。
みなさん、草木染めってやったことあります?これがね、すごいんですよ。手元にあるお洋服が大変身しちゃう魔法なんです。
ちょっと前に、たまねぎの皮でシャツを染めてみたんですけど、これが、うつくしぃぃぃぃぃ。小1時間ほどシャツを眺めてました。もうね、レゴラス様並みの目の保養。あ、レゴラス様っていうのはロード・オブ・ザ・リングに出てくるイケメンエルフなんですけど。疲れたときにはエルフかタマネギかの二択だなっていうレベルで感動したわけです。
もうね、こうなるとですね、続きが見たくなるわけです。ロード・オブ・ザ・リングだけじゃなくて、ホビットも見ちゃおう的な。タマネギの皮以外の素材でも染めてみちゃおうって思ったんです。
で、いろんな皮をためました。
ナスの皮、リンゴの皮、緑茶のカス、コーヒーのカス、ローズヒップティーのカスでございます。ちょっとね、この辺で、染めていこうと思います。
次に、何を染めるかっていうことが問題になるんですけど……。素材の量が少ないので、小さい方がいいかなって思いまして。
ワンピースを作りました。ジャジャン。
ガンダムさんたちのワンピースですぅぅぅぅ。家にあったロボットたちのうち、ワンピースを着られそうな子たちを無理やり集めてまいりました。「こんなことになるなら、もっとちゃんと全部仕上げておけば良かったああああ」と夫は嘆いておりました。なんか塗装的なものがちゃんとできてない人もいるらしいです。私にはよくわからないので、みんな、褒めてあげて!
まず、このワンピースを大豆の煮汁に浸けておきました。タンパク質を吸わせておくとよく染まるらしい。そこまでやったら、次の行程にレッツゴー。
コーヒーで染めてみよう
コーヒーのカスを120グラムほどだしパックに入れて、30分煮ていきます。
染料ができました。いい色です。
部屋中がコーヒーの臭いですね。ここに、ワンピースをドボンと入れます。
たまにしゃぶしゃぶしながら、20分ほど、加熱しながら浸けます。
ちょっと洗って、10%に薄めた焼きミョウバン液に10分ほど浸けます。
同じことを3回繰り返します。
シブ――――――――い!ほのかな色合いが素敵です。タマネギの皮ほどハッキリとした色にはなりませんでしたが、これはこれでオシャレですねー。 んじゃ、次、行ってみよう。
ナスの皮で染めてみよう
ナスの皮で染液を作ると、青紫に近い色になりました。お鍋の端に青紫のような色がありますよね。それが染液が乾いた色です。
染めてみると、いかがでしょう。
あわーーーーーーい。
染液で見たような青紫にはならないみたいです。草木染めは奥が深い。青が強めのグレーといった微妙な色合いに染め上がりました。あふれ出るワビ・サビ・感。
りんごの皮で染めてみよう
染液はものすごいかわいいピンク色で、期待したんですけど……。
染まりにくいんですねー―――――――。
ピンクとは無縁な感じになりました。これでも、元のワンピースよりも色はついています。
緑茶で染めてみよう
緑茶のカスで染めてみましたー。
緑にはなりません。うっすら茶色です。こうやってみると、タマネギの皮が特別に染まりやすいだけって感じがしてきますね。
そのとき、ぶり大根が視界に入った
ところでですね、染色作業は、ごく普通のご家庭のキッチンでやっていたんです。染液を作っていると、臭いが結構するんですね。りんごの皮を煮ているとあまーい香りが広がるし、緑茶を煮ていると渋めのカテキンの香りがぶわーーーーっと広がってきます。
けれど、ずっと、ぶり大根が臭うんですよ。
なぜって、そこあったから。
ふと、思ったんです。この煮汁……染まるんじゃね?
思い立ったら吉日。さっそく実行です。
しょうゆパワーすごーーーーい!!!まだ、ミョウバン液に浸ける前の段階ですが、めっちゃ染まってます。濃口しょうゆ色のワンピースをまとって、「どう、これ、ぶり大根なのーーー」なんつったら、パリコレもびっくり。なんせ神秘の国ニッポンに根付いた調味料ですからね。一気に天才デザイナーの仲間入りですわー。
で、ミョウバン液に浸けて、洗ってみた。
あれ?
おかしいな?
パリコレどこ行った。
関西のうどんくらいに白い。
ええええええええ。
ってなわけで、3回繰り返してみましたが、まるで染まりませんでした。
で、ぜんぜん、染まらなかったんですけど、写真ではお届けできない、とても大切な情報があります。
臭いだけは移る。
手に取っただけで、なんか、すごい、魚臭い。アイロンかけると、けっこう地獄でして、魚の死臭が沸き立ちます。いや、ぶり大根自体はそんなに臭くなかったんですよ。ちゃんと土井善晴先生の教えに従って、下ごしらえしましたから。ワンピースにすると友達いなくなるレベルで臭います。「おめーの家のガンダム、ブリ臭いんだよぉ」とか、ヤバイ。やられるっ(何に!?。
【結論】
ぶり大根は染めるもんじゃない。食べるものだ。
現場からは以上です。
全国3000万人のぶり大根ファンの皆様。気落ちしないでください。染まりにくいってことはですね、洋服についたとしても、シミになりにくいってことです。染まる素材っていうのはつまり、普段、シミになって困る食べ物なんですよ。
と、考えてたときに、ちょうどカレーうどん食べてたんですよね。「ん?これ、染まるんじゃない?」とか思いつつ、テレビ見つつ、ずるずるずるっと食べてたら、気づいたときにはスープを飲み干してました。次回、汁が残ることがあったらやってみるね。けど、一生、残らないかもね。だって、カレーは飲み物だもの。
ワッホイ、ワッホイ。