オリジナル雑煮を作ろう♪<家系雑煮>

家系雑煮

 いえーい!家系雑煮だぜー。我が家のオリジナル雑煮を作っちゃおう企画。第5回は家系に挑戦です。

 家系っていうと、アレです。ラーメンです。「○○家」という名前のお店で出てくるラーメンのことだそうで、濃厚な豚骨スープと、太麺が特徴です(さっき調べました)。この家系のスープ、どうやって作られているかご存知ですか?私は知りませんでした(きっぱり)。作り方をGoogle検索してビックリ!12時間煮込むとか書いてある―。無理―!

 ということで、煮込んでみました。

豚骨を煮込むよー

 「セガラ」と「ゲンコツ」を買ってきました。それってば一体なによ?と思っていましたが、肉のハナマサに行ったら普通に売っていました。ほとんど骨でうっすらと肉づいている物体です。人間って、ここまで豚さんを食べつくしてるんだなぁ。

セガラとゲンコツ
この大きさで400円弱。肉だと思うと安い。

 鍋に入れて、水を張り、火にかけます。そのまま5~8時間炊きます。

はみ出すセガラ
入んないし……
折って鍋に入れて、水を張った
怪力で折りました

 ほんとうに、これであのスープになるのだろうか……不安がよぎります。火を入れたのは1月3日の8時ころ。箱根駅伝は芦ノ湖をスタートしました。

ただ、ただ、煮込み続ける

 1時間30分経っても、骨を煮ているだけという感じです。これが本当に豚骨スープになるのか心配です。なにかほかにすることがあるのでしょうか……。

水で骨を煮ている感じ
1時間30分後の様子

 煮込み始めて4時間。箱根駅伝はもうすぐ戸塚というところ。スープは濁ってきたものの、家系のスープという雰囲気にはなっていない。

ちょっと濁ってきた
4時間後の様子 まだまだ透明度がある

 6時間後。そろそろ箱根駅伝も終わりそう。昔バイトをしていた郵便局が品川駅を過ぎた辺りにあるんですけど、「この郵便局の前はいつもCMだから、ちょっと離れたところいかないと映れないよ」と郵便局のおじさんに言われたのです。なので、ああ、今年もCMですねと確認するのが毎年恒例です。そんなことは置いておいてスープを確認してみると、なにやら油っぽいものが浮いてきました。ここまでくるとだいぶそれっぽい。まじで、これで家系になるんだー。

油っぽいものが浮いてる
6時間たって、ようやうこの姿

 9時間後。日本全国夕方17時。ラーメン屋のあのスープができました。味もラーメン屋の味。途中、鍋は家族に任せてちょっと出かけたんですが、帰ってきて玄関前でビックリ。間違ってお客さんが入ってきそうなほどのラーメン屋臭がしました。隣の家で話題になってそう。

豚骨スープっぽい!
9時間後の様子 見たことある!あの濃厚スープ!

 で、で、で、ここから野菜を入れて、あと1時間煮込みました。さっきので終わりじゃないんです。これで、ようやくスープ完成。箱根ー大手町を二往復するくらい時間かかってますって。このレシピ考えた人、暇人かっ?

ネギや昆布を入れた
ネギ、ショウガ、昆布を投入

焼豚を作る

 みなさん、気づいてますか?トッピングも作らなくてはいけないのです。豚骨スープを作っている最中も意外とやることがあるんですよ。みかんを食べながらのんびり箱根駅伝見ていたわけじゃないんです(主張)。まずは焼豚作りです。

 豚肉を1時間ほどタレに漬け込んだら、ネギをはさんでダッチオーブンへ。

ネギをはさんだ焼く前の豚肉
すでにおいしそうでしょ?

 15分加熱・15分余熱で完成です。

焼きあがった焼豚
ちょっと焦げたがきっと大丈夫

鶏油を作る

 ラーメンスープに浮かせる油も作ります。鶏の皮を1時間煮るらしい。少量で作ってみました。

鶏皮を煮ているところ
鶏の皮を煮ると油が出てくる

 煮こんだあと、冷やすと油が固まります。その油を集めました。皮のほうは使わないので、食べちゃいました。

鶏油
完成した鶏油

しょうゆダレを作る

 しょうゆダレを作ります。しょうゆと水と塩を混ぜて1時間煮込む……って、暇人か!なにかと時間がかかる料理ですね。ラーメン屋ってここまで時間がかかる食べ物をよく1000円弱のお値段で提供してるなと感心します。

しょうゆを煮ている様子
手前でしょうゆダレ作ってます

 本当は豚骨スープに鶏がらスープを混ぜ、しょうゆダレには味の素を混ぜるらしいのですが、いろいろ面倒になって、しょうゆダレに鶏ガラスープを混ぜておきました。

味の素 鶏がらスープ
鶏がらスープはこれでいいよね

 前述の鶏の皮を 完成したしょうゆダレにつけて食べたら、デラおいしかった。

器に入ったしょうゆダレ
すごくしょっぱくて濃厚

さあ、ラーメン作るぞ

チャーシューと煮卵とほうれんそう
煮卵とかも作ってトッピングできたぞー

 さあ、ラーメン作りますよ!って、おい、雑煮じゃなかったのかよっ!という読者の皆さんからの声が聞こえてきそうですが、わかりますか?家の中はラーメン屋のあの匂いで充満してるんですよ。朝8時から始めて、今や18時ですよ。ラーメン食べないでどうする。ここはラーメンだろ。ということで、太麺をゆでます。

肉のハナマサの麺
家系といえば太麺
器にしょうゆダレと鶏油
鶏油としょうゆダレを器に入れておきます
とろっとしたスープ
これが濃厚・家系スープじゃ!

家系ラーメンができたよー!

家系ラーメン
これぞ家で作った家系ラーメン!

 できたー!!!家系ラーメンだあああ!ラーメン屋で食べてて、まるで材料がわからなかったあのスープが、ばっちり再現できました。うれしい。本当にうれしい。

 で、本題の雑煮はラーメンのあとに作ろうと思ってたんですけど、もうラーメン食べたら胃が満足しちゃったんですよ。もう、満腹。というか年齢的な問題もあって、もたれてきたんですよね。いいよね。もう、雑煮は明日で。ってことで、この日は終了!

ついに、家系雑煮…作ります

 翌朝、鍋を見てビックリ。家系の本性を見てしまいました。

油で固まったスープ
にゃんか、固まってるし…
油の塊を箸で持ち上げる
箸で持てるし…

 油が固まってるーーーぅぅぅぅ!!!!いや、たまに見かけますよ。こういう光景。角煮の翌日とかね、汁の表面に油が固まってて。って、これは違うのー!表面じゃないの!!全体が固まってる。恐怖。恐怖。家系ラーメンってなんか胃にもたれるって理由がわかったさー!(でも食べちゃう)

 何も見なかったフリをして、スープを温めなおして、雑煮にします。YEAH。

家系雑煮 完成形
家系雑煮

 うふふん。おいしそうでしょー。いいんですよ。すごくおいしい。そして量がちょうどいい。麺がない分、スープが少なめでもバランスが取れます。だから、年齢的な問題で胃がスープに負け気味な私にちょうどいい。ほうれん草も多めにするといいですね。スープと絡めると、とってもおいしい。とってもおいしいから、みんなも家でやってみてね(きゃぴ☆)。


 「家系雑煮」というワードは、実は2年前には思いついていまして、ずっと私のToDoリストに鎮座していました。おそろしいTodoリスト。「全部俺の句のおーいお茶」とか書いてありますからね。どうやって作るんじゃい。でもこうやって、時間をかけて作ってみると食品の正体がわかっていいですね。肉の骨の粉と大量の化学調味料を混ぜあわせた何かだと思ってましたからね。ラーメン店主さんごめんなさい!でも、また食べるから!

 参考レシピ:DPZ「家で家系ラーメンを作る

【今までの記録】
1位:オニオングラタンスープ雑煮
2位:家系雑煮
3位:ポトフ雑煮
4位:カレー雑煮
5位:トムヤムクン雑煮