ホルンケースを特注してみたら、サバイバルなヤツができた
ホルンケース、特注してみたんですよ。特注というか、MBのケースはデフォルトで色が選べるらしいんですけど、頼むと1年かかるので、あまり頼まれないっていう話です。1年待ったおかげで、個性あふれるホルンケースを入手することができました。
ケースの色は好きに選ぶことができる
MBのケースはカタログを見ると、色を選べると書いてあります。青とか赤とか黄色とか。MBはブラジル製でして、頼むとブラジルでエッチラオッチラ作ってくれます。その、エッチラオッチラにおよそ1年かかります。なので、通常は、楽器屋さんが売れ筋の色を注文しておいて、店に在庫があるものをみなさん買っていきます。たぶん、そんな仕組みです。
私が、なぜ、1年待ってでも、色を選ぼうと思ったのか。それは、ある日、ふわっと訪れた楽器屋で「ホイコさんなら、絶対ベイビーだよー」と言われたことがキッカケです。誰でも「あなたなら」って言葉に弱いですよ。あなたなら、あなただけに……刺さっちゃったよね。
ホルンって、楽器によって大きさ違うんですよ
知らない人は知らない豆知識ですが、ホルンはメーカーというか、型式によって大きさが変わります。私が使っているのはアレキサンダー103という、コメ業界の魚沼産コシヒカリ並みにメジャーな楽器を使っております。この楽器がですね、わりと小さいんですね。
で、楽器屋さんが勧めてきた「ベイビー」というサイズのケースは小さいんです。小さいがゆえにアレキサンダー103くらいしか入りません。楽器屋さんの「ホイコさんなら、絶対ベイビーだよ」のひとことには、二重の意味が込められているのです。
・(ホイコさんなら)アレキサンダー103から変えることないでしょ
・(ホイコさんなら)背が低いし、小さい楽器ケースいいと思うよ
そりゃ、アタシが買うしかない。って、思っちゃうじゃんかよー。で、「買うわ」って言ったら、「いろいろ選べるんだよ」って言われて、キャピキャピ選んだ結果、唯一の柄物「迷彩」が選択されました。1年後に迷彩選んだ自分を呪いそうで、それだけが恐怖でした。
11か月後、本当に迷彩の楽器ケースが届いた
1年、1年と言っていますが、正確には11カ月で届きました。本当に忘れてると思ってました。ある日突然、楽器屋さんから「きたよー」とメールが来たのです。行ってみたら、本当に届いてた。本当に迷彩。本当に全面迷彩。
ケースの脇に譜面台ケースを無理くり取り付けることができます。ここまで来たら、サバイバル感をムンムンに出そうと「ライフルケース」を探しました。結果、「ライフルケース」も「譜面台ケース」も「三脚ケース」も同じなんですね。ライフル(実質、譜面台)を取り付けると、あまりにサバイバルすぎるので、自衛隊のグッズショップで買ったクマもつけてみました。これでアヤシイ者とは思われまい。
私は体が小さいというか、楽器ケースが大きいせいで、楽器を背負っていると「カメ」とか「家出少女」とか、いろいろ言われてきました。今回、このケースになったおかげで、きっと、もう、何も言われまい。そう思っていました。すると、家族が言うのです「モビルスーツ系女子」。なんだろう。ソレジャナイ感。
ワッホイ、ワッホイ。