続・ワーグナーチューバのミュートを手作りしてみた
マニアのみなさんこんにちは。ワーグナーチューバのミュートを手作りしてみたという、世界人口70億人のうち25人にしか需要がない記事へようこそ。
以前、「本物のワーグナーチューバのミュートを参考に、ワーグナーチューバのミュートを手作りしてみた」という記事を公開したところ、想像以上の反響をいただきました。音色はモゴモゴ、音程は取れないとひどい結果だったこともあり、「もっと硬い素材で作れ」「パイロンを使え」「チューニング機能をつけろ」と多種多様なアドバイスをいただきました。ゲームやってるときに色々言われるくらいにうるさいなーと思っていました。すみません。
ということで、素材を変えて再度作ってみました。まあまあなミュートが出来上がりましたのでご報告しまーす。
(2023年6月9日追記)
「やっぱり、本物のミュートの方が音いいね」ってことで、結局、4本買いそろえました。レンタル業をやってるわけではないですが、レンタルのご相談とかあれば、「お問い合わせ」からご連絡ください。
用意するもの
材料
- 板目表紙(A3 8枚)<売り場で一番厚そうな紙を選びました>
- 表面が黒光りしている工作用紙(A3 3枚)
- 木工用ボンド
- 隙間テープ
道具
- ハケ
- 霧吹き
- 洗濯ばさみ
- アイロン・アイロン台
- タオル
- トレー
円すいを作ろう
型紙に従って厚紙を切ります。下記にリンクしてある型紙はカクカクしていますが丸くしてください(適当ですまん)。
霧吹きで水を吹きかけます。すると、紙が柔らかくなります。
円すい形に丸めて洗濯ばさみで固定します。のりしろにボンドを塗ります。
のりしろ部をマスキングテープで固定します。タオルを丸めて内側にあてて、外からアイロンをかけます(帽子のアイロン掛けと同じやり方です。)やけどをしないように注意してください。アイロンの温度は余った紙で試して決めてください。
アイロンがけで接着が完了しますので、洗濯ばさみやマステははずして大丈夫です。
同じ要領で白い円すい三つ、黒いのを一つ作りました。
円すいを重ねる
水で薄めたボンドをハケで円すいの表面に塗ります。ボンドをいらない食品トレーに出して、水で薄めて使います。
エイヤーと重ねます。
ボンドが乾くのを待ち、はみ出た部分を切り取ります。
すき間テープを貼る
底も型紙を参考に切り取り、4枚をボンドで重ね張りして作ります。ボンドで本体に張り付けます。側面にはすき間テープを張ります。これで完成です。
えっ!?使わないの?
実際に吹いてみたところ、いい感じです。音色は本物とさほど変わらないですし、音程もOKです。本物よりちょっとだけ抵抗が強いなということだけが気になりました。
さて、完成したミュートを持って、火の鳥(1910年版)の合奏に行きました。ワーグナーチューバを入れての合奏は初めてです。1時間以上待って、ようやくワーグナーチューバの出番がきました。ミュートつけて吹きますよね。せっかく持ってきたんだし。何回か吹いたところで、指揮者から指示がありました。
「ちょっと、ミュートなしでもやってみて。」
やっぱり言うよねー。そういうこと言うよねー。試してみるよねー。で、ミュートなしで吹いてみますよね。これがビックリ仰天。ないほうがそれっぽい。私が聞いているCDの音に近いんですよねー。プロもミュートなんて使ってないんじゃないかスキャンダル疑惑発生ですよね。
結果、本番ではミュートは使わないことが決定!あー、人生そんなもんだよねー。がんばって山を登ってきたけど頂上に行っても絶景なんてなかったぁぁ、みたいなねー。あるよねー。そういうことー。本物のミュートに4万円もかかったのにー。
というわけで、この記事で4万円以上稼いでくれないかなーと願っています。世界で25人にしか需要はないかもしれませんが、ブログの教科書に書いてあったの。ニッチトップを狙えって!ブリタの水筒のレビューがそれなりに見られているようで「似た商品送るのでブログの記事にしてー」みたいなメールが来たんですよ。そう、ニッチトップなら「うちのワグチューミュート送るから、レビューして」ってメールが来る!きっと!
P.S.一緒に演奏するワーグナーチューバプレイヤーの方は、パイロンで自作していました。そちらも上出来でしたので、パイロンでも作れると思います(当ブログにはめずらしい有用な情報)。
P.S.指揮者の先生もこのブログの存在に気づいているようなので補足しておりますが、使わなくなったこと怒ってないからね!ブログ的にはおいしいと思ってますからね!怒らないでねー♪
ワッホイ、ワッホイ