ルービックキューブをホルンのグリスで調整してはいけない

ボールジョイントオイル

 こんな記事を読むなんて、あなた、何者ですか?

 ということで、ルービックキューブをホルンのオイルとグリスで調整してみました。なぜ、そんなことをしたのかって……?

 そこにあったから…//

 ルービックキューブは、ぬるっと重たい動きになりました。「これ、ホルンだわー--」って感じ。オススメもしないし、マネしないでいいと思います。

ルービックキューブはお手入れが必要

 キューブは経年劣化します。使えば使うほど、プラスチックが削られ、内部にゴミがたまり、動きが悪くなります。購入した当初は「軽い、はやい!」と感動したキューブも、4年経って、ガチ固くなってしまいました。

ルービックキューブ
ある日突然、動きが悪くなりました

 「よし、お手入れしよう!」と決意。まずは分解します。

ルービックキューブを分解!中は汚れてる-

 力づくで分解しました。

分解したルービックキューブ
分解したった

 写真は拭き取ったあとなのでキレイですが、かなり汚れていました。

 中心にある回転部品も、軸にゴミがたまっているのか、動きが悪いです。

ルービックキューブの中心の部品
中心部の部品 動きが悪いような……。
中心のふたを開けたところ
ふたを開けて、ネジをはずしてみるよ
ルービックキューブ内部のネジ
ネジ外したら、削れたプラスチックがたんまりついてたぜ

 しらべたところ、「潤滑剤」をさすといいそうです。シリコンスプレーとか……がいいらしいのですが、そんなもの持っていません。周囲を見渡し、潤滑剤らしきものを探します。

 あったーーーー!

ホルン用のオイルを使ってみる

 テレレレッテレー。ボールジョイントオイルぅぅぅぅ。

ボールジョイントオイル
ボールジョイントオイル

 ローターオイルじゃないのが、極めてマニアックなところです。ローターオイルより、もっと粘度が高いものです。古めのホルンを持っていたとき、「部品が削られて摩耗しないようにつけておくといいよ」と勧められたものです。

 「いま、なぜ、潤滑剤が必要なのか。」

 「プラスチックが削れるのを防ぎたいのではないのかい?」

 という自己思考で、コイツが最適だろうと、勝手に判断しました。

オイルをルービックキューブの軸に刺す
この穴に刺すために生まれてきたんじゃ、と思いたくなる形状

 軸はいい感じになったので、ブロックを組戻しましょう。

ブロックにはグリス塗るぞ

 ブロックを元に戻すわけですが、ここにもグリス的な何かを塗った方が、動きがよくなるような気がします。なにかないかなー……っと、周囲を見渡すと……あったぞー!

 テレレレッテレー。ヤマハのスライドグリスぅー。

ヤマハのスライドグリス
どこのご家庭にもあるヤマハのスライドグリス

 抜差管に塗るやつですね。これをブロックに塗り塗りしながら組み立てます。

グリスをブロックに塗るところ
グリスをぬりぬり
ルービックキューブを組み立てるところ
組み立てます

 ぶじ、ルービックキューブは、元の形に戻りました。さて、サックサクにシュタタタタタって回るようになったでしょうか!

重たい、ホルンのロータリーみたいに重たい!

 組み上がったルービックキューブですが、「なに、この、ホルンみたいな感触……」デスヨ。

ルービックキューブのU面を回すところ
お、おもい……

 よく考えてください。抜差管に使うグリスです。抜差管って、サクサク、シュタタタなんて動きません。注射器よりもズゥゥゥーーーーーンっとまったり動きます。さすがだな、ヤマハよ、ホルンの抜差管の感触を完全再現してるじゃないか、褒めてつかわす。ってな気分です。

 ということで、結論です。

 ルービックキューブのお手入れに、ホルンのオイルとグリスは向いていない。

 「わざわざ試さなくてもわかるだろ」って、性格悪い人に言われそうな結果となりました。っていうかさー、やってみなくてもわかるとか言う人ほど、物事の神髄なんてわかっちゃいないんだよ(誰と戦ってるの?あなた?


 結局ですね、新しいルービックキューブを買いました。久しぶりに調べたら、すっげー進化してた。今度買ったものは、なんと磁石内蔵。キューブは中途半端なところで止めると、次の手がうまく回らないのですが、磁石でいいところに止まるようになってるんです。まあ、機材がよくてもたいして速くないんですけどね。テレビでね、藤木直人が20秒でそろえてたんですよ。めっちゃ回しにくそうなキューブで。芸能人って、なんで、たいした機材じゃなくても極めちゃうんですかね。機材から入るの大事とかいってるわたしの凡人感が甚だしい。藤木直人はホルンのオイルでキューブのメンテナンスしたらいいと思う。そしたら、わたしと同じくらいになるはず。

 ワッホイ、ワッホイ。