オムレツトントンのコツがわからないのでUnityでシミュレーションしてみた話
オムレツを上手に作れないのが、悩みです。
数年前、ホテルの朝食バイキングで、シェフが目の前で作ってくれたことがありました。
ジュワー……シュ…チャチャチャ…シュタッ……パシュ。(はい完成
素晴らしい手際でした。
あれやりたい……。そう思いました。
しかし、自分でやろうとすると、同じようにはいきません。
特に、トントンが、トントンがまるでできません。
そんなとき、誰もがやることがコレ。
YouTubeを検索。
すると、ある動画が、こんなことを言っていました。
「遠心力を使います。」
はぁああああ?遠心力ってどういうことだーーー!??!?
わからなすぎたので、Unityに手を出してみたというお話です。
ちなみに、私はUnity初心者(このためにインストールした)ですし、結局Unityはほぼ関係ない結論となっておりますので、あまり期待せずに読んでください。
遠心力ってどういうことだってば……。考えたら益々わからなくなり
動画を見ておりますと、いわゆるオムレツトントンは、卵を返すためにすることではなく、鍋から卵がはがれているかを確認するためにする作業だそうです。
で、このあと、エイヤッと一発で卵を裏返します。
この工程が、どうやっても再現できないのです。
わたしのイメージはこうです。
フライパンにのってる卵が、ふわーっと宙を舞い、半回転して、シュタッと着地。
これです。
この動き、どうやったらできるのでしょうか。
フライパンを振っただけでは、卵は宙に浮くだけで、回転しないと思うのです。
そこで、「遠心力」という言葉にヒントがあると思いました。
いや、遠心力だけでオムレツが回転することはないとは思っていたんですけど、
文系の人がイメージする遠心力的なにかが、あるんじゃないかと思ったのです。
遠心力って、遠くに行く方向の力じゃないですか。
なので、フライパンを素早く前に動かして、止めれば、フライパンの縁を押す慣性の力が、オムレツに働くと思ったんです。
フライパンの縁は90度ではないですから、反作用で斜め上向きの力がかかる。ここでフライパンを振れば、ワンチャン回転するのでは……?と、考えました。
ここまで想像はしてみたのですが、まったく自信はありません。物理が得意だったとはいえ、ここで数式を解きはじめるほどの変態でもないんですね。
ってなわけで、「そうだ、Unityを使おう」と思ったのです。
物理シミュレーションをしたいなら、Unityを使えばいいじゃない
Unityさんは、無料で使えるソフトです。物理演算エンジンを積んでいるので、重力やら摩擦力やら、そういった物理法則を加味したシミュレーションをしてくれるのです。
というわけで、インストールしまして、
ちょちょちょっとチュートリアル的なものをやって、
フライパンの3Dデータを拾ってきまして、
やりました。
ぬおおおおおおお。
卵がフライパンを突き抜けるぅぅぅぅぅぅぅ。
このソフト、すごいらしいんですけど、全然簡単ではありません。
卵はフライパンから突き抜けて落ちてくし、物理的に有り得ないことばかりが起きます。
それでも調整をがんばりまして、卵を球にしてみたりとか、いろいろやりました。
で、フライパンの動かし方を変えてみるのですが、なかなか卵は裏返りません。
どう動かすんだよと、半ギレでUnityのパラメータをいじりながら、星のホテルのシェフがオムレツつくる映像を繰り返しみていました。
繰り返し見てるとさ、それだけで、できるようになることってあるよね。
わたし、あることに、気づいちゃいました……。
オムレツ、フライパンの縁に置いてるし……(゜Д゜)
そもそも、ひっくり返す前、
オムレツは、フライパンの平らなところにのぺっと置いてあるのではなくて、
フライパンのふちに、立てかける感じになっていました。
そうなってたら、倒すだけで、裏返るじゃないかっ!
もう、ショックでした。まじ、Unityいらんかった。
ほんと、遠心力とか言ったヤツ、マジで反省してほしい。
そんなこんなで、オムレツらしい形のものが作れるようにはなりましたが、今度は、ケチャップがうまくかけられません。
え、これはなに?流体力学??!??!?
って、ggrったら、非ニュートン流体とかでてきたよ。
これもなんかのソフトでシミュレーションできるん?しないけど。
ワッホイ、ワッホイ。