野菜の長期保存は「買ったまま袋に入れとけ」が新常識じゃないか説

袋に入れて売られているきゅうり

 最近、思うんですよ。スーパーで売られている野菜の袋、めっちゃ優秀じゃないですか?入れたままにしておいたほうが、長持ちする気がしています。さくっと、きゅうりで、試してみました。

最近、スーパーの野菜、特殊な袋に入ってません?

きゅうりの袋
野菜が入っている袋

 ビニールよりも張りがある、透明な袋を最近よく見かけます。きゅうりだけでなく、ニンジン、ネギ、以前はテープで留めるだけで売られていた葉物野菜までが、この袋に入っています。

 レジ袋が有料化され、海洋プラスチックゴミを減らさなければいけない昨今、個々の野菜をプラで包装するほうこそやめやがれ、と思っていたのですが、いやいや、この袋、もしかしてすごいんじゃないかって思うようになりました。これに入れとくと日持ちするんじゃないですかね。明らかに、ニンジンがヒマラヤ化しないんですよ。

 家庭での野菜の長期保存術と言えば、ラップにくるむ、新聞紙で巻いて密封袋に入れるなどの手段が用いられてきました。だがしかし、そんなことしなくても、この袋で長持ちするのであれば便利じゃないか……。袋に入れたままのきゅうりとラップ巻きで比較しました。

袋のまま vs ラップでピッタリまく

 きゅうりを、1本は袋に入れ軽くマステで留めます。もう1本はラップでくるみました。同じ方向にして、冷蔵庫の野菜室にて立てて保存しました。実は、すでにこの時点で買ってから4日目ですが、傷んでいなかったので実験にGo。

きゅうりの保存法比較
袋に入れたまま と ラップでくるんだ

 それから4日後です。購入からは1週間たっております。途中で耐えきれず半分食べてしまったことはお許しください。

きゅうりの保存法による比較 見た目には変わらない
4日後のきゅうり

 写真では分かりづらいのですが、ラップのほうは種の周りが黄色くなってきていました。袋の方は緑色のままです。

きゅうり断面の比較
ラップは種の周りが黄色くなっている
輪切りにしたきゅうりで比較
肉眼で見ると、あきらかにラップは黄色い

 食べてみると、違いは歴然。袋に入れたままのきゅうりは、シャキッとしていておいしい。ラップの方は、そろそろ食べないとヤバイ味です。というわけで、塩もみして、サバと合わせておいしくいただきました。

 結論:長期保存するなら、買ったまま袋に入れとけ


 この知恵のおかげで、本当にニンジンがヒマラヤ化しなくなりました。え?ヒマラヤ化ってなんだって?昔さ、アルピニストの野口健さんが山のゴミ問題を訴えるのに、「ヒマラヤではニンジンがこんなふうになるです」って、しなぁーーーって黒くなったニンジンを掲げてるCMありませんでした?あのとき、こう思った人は、私だけじゃないはず。「あのニンジン、うちの冷蔵庫にもある」

 ワッホイ、ワッホイ。