古い浴衣をパジャマにリメイク♪昔の生地を手にしたらSDGsを感じた

浴衣をリメイクしたパジャマ

 実家に眠っていた浴衣をパジャマにリメイクしました。行き当たりばったり試行錯誤で作ったので、リメイク方法は紹介なんてできるレベルでまとまってないんですけど、とりあえず作った感想を書き留めておきたいかなと思います。

 昔の服って、すっごく、しっかりしてるよね……。

 もう、ほんとにこれ。過去から未来に向けて進化しているはずなのに、最近の服ってペナッペナ。すごく不満に感じています。テレビ番組『100分 de 名著』でマルクスの資本論を見たばっかりでかぶれているだけなんですけど、ああ、こういうのも資本主義の弊害なのかな…って思うのです。

寝間着のくせに、いい生地使ってやがる

 元の浴衣は、おそらく寝間着だと思います。外行き用のものではないでしょう。なのに、すごく布が厚くて、丈夫。天然素材で通気性もよさそうです。ファストファッションのお店ではほぼ見ない品質の生地なので、さわっただけでテンションあがってきます。

浴衣の生地
しっかりした生地です

たぶん昭和30年ころの浴衣?

 浴衣の背の部分に手ぬぐいが縫い付けられており、補強されていました。そういうことして長持ちさせてたんでしょうね。で、手ぬぐいはもらってきたものなんですかね。神谷商店とか書いてあって、電話番号が六桁なんですよ。

 Yahoo知恵袋によると、市内局番2桁というのは、昭和27年~36年あたりらしいのです。しかし、世田ヶ谷町が、世田谷区になったのは昭和7年とかwikiに書いてあるので…もっと古いのかもしれません。よくわかんないけど、太平洋戦争前後のものでしょう。

 こうやって、丈夫な生地で寝間着を作り、もらった手ぬぐいで補強して長く使う。これこそが、SDGs的な、サスティナブルな暮らしってヤツだと思うんですよ。昨日、メルカリから「当社が提案するサスティナブルな暮らしにどれくらい共感できますか?」ってアンケートが来て、「おめーはサスティナブルじゃないよ」って、ブチ切れたのですが、本当のサスティナブルって、過去の暮らしにあるように感じます。

(別に、現在の社会システムの中で違法な商売をしているわけではないので、存在そのものを否定する意図はないです。サスティナブルって概念がわかりにくいですし、社会的に理解されているわけでもない、正直わたしもわからない。そんな環境で自分こそがサスティナブルみたいなこと言うのが、気持ち悪いなって思いました。)

資本主義の行き過ぎなのかも……

 で、ですね。マルクスにかぶれた勢いで感じたことがあるのです。資本主義は、利潤を追求します。あらゆるものを商品にし、値段をつけていく。だからこそ、いままで無料で使えたものが有料になり、お金がなければ暮らせない社会になっています。都会で暮らしていると、「子どもが運動をするのでさえ、お金がいるんだな……」なんて感じますけど、それが資本主義の行き過ぎであり、欠点なのでしょう。

 衣服というのは、産業革命の初期で革命が起きた分野です。だからこそ、資本主義が行き過ぎるのも早いジャンルなのではと思います。利潤を追求しすぎた結果、すなわち効率化しすぎた結果、品質が低いものを、大量に生産し、大量に捨てる、売れ残りもたくさん出るというシステムになったのではないでしょうか。流行を作って、毎年、毎年買い換える文化をつくるというのも、ビジネスとして考えれば正しいことでしょう。けれども、どう考えても地球環境にはやさしくない。どこかにひずみが起き、どこかで犠牲が出ます。生産している会社からは見えないところで。

 だからこそ、昔の暮らしを垣間見ると、まだ資本主義が行き過ぎていない時代の暮らし方なので、現代よりもサスティナブルに見えるのだと思います。SDGsって、行き過ぎた資本主義を少しやめようよって取組なのかもしれないなと思うと、今の資本主義の仕組みの中にいる民間企業にやれと言うのは、ちょっと無理があるのかななんて思ってしまいます。

浴衣リメイクパジャマを着て忍者ポーズをする男性
で、フォトショいじってたら、クソコラみたいな画像ができた

 実家は物であふれていまして、まあ、こんな古い服とかがいっぱいあるんですけど、捨てるのもなーと思いつつ、まったく着ないという状況にあります。そんなわけで、あまり新たな布を買わずに裁縫を楽しもうってことで、リメイクにチャレンジしていこうと思います。いま、やろうとしてるのは七五三のときに着た着物のリメイク。めっちゃキレイな生地なんですよー。7歳のときの着物を44歳で着る。なかなか、斬新。

 ワッホイ、ワッホイ。