テレビを見ながらご飯を食べると味が混ざることに誰か共感してくれないかな

 長いものサラダを食べているときに、ちょうど朝ドラを見ていて、主人公がめっちゃおいしそうにアイスクリーム食べたんですよ。

 まずいっっっっ。

 口の中が、長いもとアイスクリームを同時に入れたときの状態です。これは、まずいなんてもんじゃありません。でも、どうやら、この現象、誰にでも起きるものではないらしいんです。これって、私だけに起きてることなのー?

味を想像したら、味がする

 記憶を思い出す作業をする場合、いろいろな思い出し方があると思うんです。例えば「応仁の乱」と言われて「1467年」と思い出す。これは、文字情報を引き出しています。

 次の例にいきましょう。「バームクーヘン」と言われて、バームクーヘンの写真を思い出すこともできます。これは視覚情報を引き出しています。「バームクーヘンの香り」を思い出そうとすれば、臭覚情報も引き出せるし、「バームクーヘンの味」を思い出そうとすれば、味覚情報を引き出すことができます。

 ほら、今、バームクーヘンの味、しませんでした?

 味覚情報を引き出すときには、味がすると思うんですよ。梅干しの味を思い出すとだ液が出る現象ありますよね。そのとき、口の中は梅干しの味がしてますよね。

 だから、テレビでステーキの映像が流れれば、口のなかでステーキの味がする。ここまで、納得していただけたでしょうか!

肉まんのイラスト
するっしょ?肉まんの味

だからさ、テレビを見ると味が混ざるんだよ

 ステーキの映像を見ると、自動的に頭がステーキの味を引き出してきます。特にテレビの映像は、これでもかってくらい視聴者を引き付けようと躍起ですから、映像の力が強いのです。したたり流れる肉汁をキラッキラ放映するのですね。自然とステーキの味が思い出されます。

 そのとき、私が食べているものがパンならいいのです。ところが、柿を食べていたらどうなるか。柿を食べているところに、いきなりステーキをぶっこまれるんですよ。マジで迷惑。いっしょにするなーって思います。

 という話を家族にしても、「わからない。不便そうだね」と言われるんです。友人ではただ一人、共感してくれる人を見つけましたが、ええ。起きないのー。みんな、この現象、起きないのー?

便利なこともある

 この能力、便利な面もあります。冒頭に紹介した長いものサラダに話を戻しましょう。元のレシピは、長いもにわかめとかつおぶしとポン酢を入れる料理でした。これを作るときに、シソを足したらおいしいかな?梅を足したら?塩昆布足したらおいしいかな?と想像で味を足していくのです。これができると冷蔵庫にあるものでなんか作るっていうのが、格段に楽になります(多分)。不便なばかりじゃないのだー。


 別にそんなに共感してもらいたいわけでもないのですが、最近Twitterで「○○なんだけど、誰かに共感して欲しい」みたいな漫画がよく流れてくるので、流行に乗ってみました。そんなに共感を求められてもねーと思ってる人に共感して欲しいって言ったら、共感してくれるかなー。

 ワッホイ、ワッホイ。