ウォークマンのおまかせ再生をクラシック音楽で使うと腹筋崩壊するって話
高橋ホイコです。アマチュアホルン奏者でござる。
私が持っているウォークマンには「おまかせチャンネル」というコンピューターが音解析をして、いい感じに曲を並べてくれる機能があります。「アクティブ」を選べばテンションが上がる曲がシャッフル再生、「リラックス」を選べばまったりできる曲がシャッフル再生されます。
さて、クラシック音楽がいっぱい入っている私のウォークマンでこの機能を使うと何が起こるのでしょうか。すごいことが起こるのです。
アクティブといえば「拍手」
私のウォークマン、「アクティブ」で選曲される曲を紹介しましょう。
1.Pez「情熱の行方」
自分の結婚式で演奏した曲です。クラシック音楽ではない曲が選ばれました。アップテンポで明るい曲ですし「アクティブ」にふさわしい選曲と言えます。いいですね。多分、こういう曲を選曲するためにある機能なのでしょう。ウォークマンちゃんと働いていますね。
2.Brass Machine
こちらも友人の結婚式で演奏した曲です。クラシック音楽ではありません。結婚式で演奏するような曲ですから、「アクティブ」にふさわしい。ウォークマンの音解析なかなかなものだなと感心するんです。ここまでは。
3.ムソルグスキー展覧会の絵「拍手」
キターーーーー!
ムソルグスキー作曲ラヴェル編曲、セルジュ・チェリビダッケ指揮の「展覧会の絵」より“拍手”です。
拍手ってどういうことだー!!!って言いますと、クラシック音楽のCDってライブ録音だと拍手が前後に入りますよね。その拍手だけでトラックが切られていることがあるんです。ちなみにこのCDは3トラックも拍手があります。
拍手だけ再生しないでええええええwww
4.ストラビンスキー作曲「春の祭典」より 「大地の踊り」
急にクラシック音楽が流れました。しかも、超ドロドロな音楽。アクティブっちゃーアクティブですが。ちなみに春の祭典という曲はトラックはいっぱい切られていますが、実際にはつなげて演奏されるのです。それを途中だけ聞かされてもねーというところがあって、1トラックじゃ曲が終わった気がしないので、次の曲が来る覚悟がない状態で次の曲が来ます。
5.自分が結婚式でやったホルン漫談
不意打ちすぎるwwwwwwwwwww
いきなり自分の結婚式でやったホルン漫談の録音とか流さないでください。
びっくりするじゃないかあああ!カーオーディオで流してたら事故の元ですぞ。
6.ブルックナー交響曲第5番「拍手」
また拍手かよーーーーーーーーーーー!
確かに漫談の最後は拍手とアンコール!の声で終わるのでつながっていると言えばつながっているんですが、どうなの、この選曲。さっきから拍手ばっかりだよ。しかもブルックナーの拍手のが熱くて長いし。2分間も拍手してるし。
というふうに、ツッコミどころしかない状態になります。
人知を超えた選曲
楽曲同士の思いがけないつながりを見つけることもあります。いちばん感心したのは「太陽曰く燃えよカオス」とハチャトゥリアン作曲「剣の舞」の2曲です。
伴奏が同じでしょーーーー!!
人間が曲順を考えるときは、作曲家の歴史など知識を元にすることが多いでしょう。コンピューターは音楽から得られる情報だけを頼りにしているので、とっても新鮮な並びになります。ラフマニノフ交響曲第2番がの1楽章が終わった後に、プロコフィエフ交響曲第1番の4楽章が来るとか絶対予想できない。ズドンと終わって、ズドンと始まるからなのかなとか思うと、ウォークマンが少しかわいくなります。
ウォークマンは拍手がお好き
実は「昼のオススメ」を聞いていても、拍手がやたらと出てきます。曲の途中で急に「ブラボ――――!!!」ってなります。
ここまで来たら、拍手モードも作ってもらいたいです。あらゆる曲の拍手をまとめて聞けるやつ。そして拍手を聞いただけで「あ、これ、アバドのマーラー2番の拍手じゃね?」とか言えるようになりたい。あの拍手いいよね、とかマニアと語り合いたい。そうなのよ。クラシック音楽のCDって結構拍手が入ってるのよ!
ワッホイ、ワッホイ。