運用実績が+10%なのに結果はマイナス!?「永久不滅ポイント運用」の謎を解いた

2021年5月14日

お金
 高橋ホイコです。昨年12月から投資信託はじめました。永久不滅ポイントで。
 セゾンカードの永久不滅ポイントで「運用サービス」というのが始まりました。運用サービスにポイントを預けると、実際にある投資信託と連動してポイントが増えたり減ったりするものです。
 ポイントを預けてから4カ月。なんと運用結果は「マイナス」。いや、マイナスなのはいいんです。そういうリスクは理解しているというか、600ポイントが592ポイントになった話なので。何が気に入らないかって、何で下がったのかが全く理解できない!!!
 と思ったので、色々調べてみました。
運用結果はマイナス

運用実績は右肩上がり

 ポイント運用サービスには「アクティブコース」と「バランスコース」の2種類があります。結果は「アクティブ」がマイナスで、「バランス」がプラスになっていました。
アクティブがマイナス
 しかし、これがセゾンのホームページに載っている運用実績のグラフ。アクティブは断然右肩上がりです。トランプ様様です。12月から4月の運用実績はなかなかに見えるので、結果がマイナスなのは納得できません。
アクティブの運用実績はちょープラス

(注)アクティブとバランスは何が違うのか?
勝手にアクティブはパッシブ投資、バランスはインデックス投資かと思っていたのですが、どちらもETF(インデックスのファンド)の盛り合わせのようでした。ポートフォリオがアクティブは外国株式・債権多め、バランスは日本国債多めという違いでした。と、難しい話を簡単に書けなくて申し訳ない。

連動しているファンドを調べた

 連動しているのは「マネックス・セゾン・バンガード投資顧問株式会社」の「MSV内外ETF資産配分ファンド」。バランスコースがこのファンドの「Aコース」でアクティブコースが「Hコース」と連動しています。
 どのようなファンドかというと、複数のファンドを買ったもの。株とか債権をフルーツにたとえるなら、フルーツバスケットをさらに盛り合わせにしたというような商品です。たぶん。
 ポートフォリオから外国株式が多いんだなーとかはわかるけど、実際何が買われていて、どこの誰にどれだけ手数料がかかっているのかまで追いかけるのは大変です。何はともあれ続きはwebで。「MSV内外ETF資産配分ファンド(Hコース)」の運用実績レポートとか目論見書を読むと全部書いてあります。読むの面倒だけどね。
ポートフォリオ

 「アクティブコース」が連動している「Hコース」の基準価額のグラフを見ます。確かに、12月から4月末までをみると多少下がり気味です。基準価額はその投資信託の値段のようなものです。このファンドは分配金がないので、基準価額が買ったときより上がれば儲かり、下がれば損をする。そんなものだと思います(多分)。
基準価額の推移

 ポイントの下げ幅は、この基準価額とだいたい連動できているようです。基準価額の騰落率を12月~4月で調べると-8%くらいなので、セゾンポイントの減り方とだいたい合っています。
4か月で8%下がった

運用実績って何だ?

 そうなると、「これは何のグラフなんだ?」と思うのが、セゾンのホームページに載っている「運用実績」のグラフ
アクティブの運用実績はちょープラス

 私は、気づいてしまった。

 基準価額のグラフのスタート時点の10000円を0%としましょう。-5%となると9500円、+10%は11000円となります。
基準価額のグラフに値段を入れた

 基準価額のグラフを縦に引き延ばしてみよう。ほーら、運用実績のグラフとだいたい一致。
引き延ばしたグラフ

 私は高いときにポイントをつっこんで、現在はそのときより下がっているとそういうことらしい。
売買タイミングを図示

投資ってのは難しい

 やはり、投資信託などは理解せずに買うのはよくないと思いました。運用実績が10%なら年利10%で増えてくのかと思ってた。
そういう意味では勉強の機会をくれたセゾンさんありがとう。
 しかし、このままでは永久不滅ポイントがどんどん滅亡していく気がしなくもない。
 ワッホイ。ワッホイ。