「納豆嫌い」克服してみませんか?

納豆の写真
高橋ホイコです。

結婚相手に望むこと1位
「食べ物の好き嫌いがない。」(当社調べ)

地味に重要だと思うんです。なんせ、私には目立った好き嫌いがない。
相手にあわせて「この食材さけなきゃ。」とか面倒じゃないですか。
”鶏肉嫌い”な旦那さんを持つ親戚がいるのですが、結婚してから40年近く鶏肉食べていないとか、すごい我慢だなと尊敬します。

そんなポリシーを持ちつつ、結婚したところ、旦那さんには唯一嫌いな食べ物「納豆」が存在してしまったのです!
いや、納豆くらいなら、別に食べなくても大丈夫なのですが・・・。
旦那さん、気になったんでしょうね。結婚3年目にして、ついに、

「旦那 納豆 克服」

納豆が嫌いで奥様にブツブツ言われている、そこの男子諸君!
やる気になれば、なんでもできる!我が家の克服法を参照あれ!

マズいけど、食べる旦那。超ドM。

「僕のことは気にしなくていいから、納豆を食べてくれ。」

そうは言ってくれるのですが、納豆って3個パックじゃないですか。3日連続で食べるほどには、好きじゃないんですよ。なんで、あれ、3個パックなんですかね。

その程度の理由で食べていなかったのですが、ある日、旦那さんが言いだします。

「僕も、納豆食べる。だから、ホイさんも食べて!」

ええと。そこまでして、食べなくても。と思うのですが、旦那さんの決意は堅く、自分で納豆を買ってきました。

そして、納豆パックを開封し、ご飯にかけて、口に運ぶ。
まずそうな顔の旦那さん
「まずい。」

苦い顔をしながら食べています。口の中にぷわっと広がる、あのニオイが苦手らしいです。
青汁じゃないんだから・・・、そんなに我慢して食べなくても・・・。
と思うのですが、がんばって食べようとするんですよ。

旦那さんは自転車好きですからね。ドMなんですかね。たとえば、ヒルクライムは最初はつらい。つらい。つらいけど何度も挑戦する。そして、挑戦し続けた結果、その楽しさが見えてくるのだ。みたいな。

納豆ヒルクライム。それ、頂上あるのか?

私の幼少期の体験にヒントが

そんな旦那さんの様子を見ていて、そういえば、私も5歳のときは、納豆嫌いだったなあと思い出したのです。
私が納豆を好きになった、あの日の思い出。

父がお寿司屋さんに、つれてってくれました。
当時バブルですからね。回らない寿司屋も行けたりしてました。
よく知らないけど、今思えばちょっと高級そうな寿司屋。
大将と会話できちゃうようなカウンターがある寿司屋。

父親が急にね「寿司屋の納豆巻きってどんな味なの?」とか言い出して、頼んだんですよ。
私もその納豆巻きを、1貫奪って食べてみたのです。ふと、どんな味か気になったんですよ。

「これは、うまい!」

驚きのおいしさだった。あの日は納豆巻きを3回くらいは追加で頼んだ。梅しそ巻き大好き少女が、一歩大人に近づいた瞬間でした。

回らない寿司屋の納豆は特別なのです。家で食べると、豆を噛んだとき「ふにゃ。ぶちゅ。」という変な感触がある。あの感触と噛んだときに広がる腐った香りが溜まらなくキライだった。寿司屋の納豆はそれがない。おそらく、仕入先が全然違うと思ったのです。

翌朝、朝食には納豆が置いてありました。当時、納豆が朝食に出るのは、ほぼ、毎日のことでした。
「納豆食べないの?」と食べることを暗に強要しようとする祖母。
祖母、父、私の3人家族なので、私が納豆を食べてくれると、3個パックがいっぺんになくなるから、楽なんでしょうね。

この言葉に対し、こう切り返すようになりました。

「寿司屋の納豆なら食べられるんだけどね。」

生意気ですね。祖母は、半分あきれた顔をしていましたが、なにやら思いついたようで、こんなことを言うのです。

「ひきわりなら、食べられるのかしら?」

”ひきわり”って何?って感じですが、祖母は「これが”ひきわり”なのよ」とか言いながら、納豆を包丁で刻みはじめます。
「納豆のみじん切り」=「ひきわり納豆」なんですね。納豆巻きにする納豆は刻んであるそうで、それが”ひきわり”らしいんです。

そんなことくらいで味が変わるもんかと半信半疑の私でしたが、祖母が食べろと言うので、ひきわり納豆をご飯にかけて、口に入れてみたのです。

「うまい。これ、寿司屋の味だ。」

このあと、私に空前の「ひきわり納豆ブーム」が到来したのでした。

手巻き寿司パーティーだぁ

ここまで鮮明に幼少期のことを思い出したのも何かの縁。
旦那さんに「納豆手巻き寿司」にチャレンジしてもらいました。

まずは、ひきわり納豆を買ってきます。
ひきわり納豆パッケージ
普通の納豆をみじん切りしなくても、ひきわり納豆として、スーパーで売ってます♪
さらに、イカソーメンと大葉と海苔とご飯を準備。夕飯の準備はご飯を炊くだけでOKという、忙しい主婦にありがたい献立です。
海苔にご飯と具を乗せたところ

そして、すべてを海苔に巻いて、口の中へ・・・。
海苔巻き

喜ぶ旦那様
「うまい!」

旦那さん大喜びです。
「これなら食べられる」というレベルではなく、「これは、あえて食べたい」レベルだそうです。
イカソーメンや大葉など、別の食材を混ぜると、嫌なニオイが軽減される。そして、海苔との相性が抜群だ。との感想でした。
作戦大成功。

とりあえず、納豆を食べるときの苦い顔を見ることがなくなって、よかったよかった。

納豆なんて食べられなくても別に困らないし。世界人口72億人のうち納豆食べてるのなんて、せいぜい5千万人くらいだろ。なんて虚勢をはりつつ、潜在意識では食べられないことが心の苦しみになっているアナタ。
納豆巻きから試してみるのは、かなりアリだと思います。

小さいことでも、克服できたら自信につながる。
土用の丑の日は、「う」がつく、なっとうだっ!
ワッホイ、ワッホイ。