都知事選結果をフォントで予想してみた。
高橋ホイコです。
東京都に住み続けて、そろそろ40年です。
東京都都知事選が公示されましたね。
選挙公報を眺めていて、思ったんです。
有力候補と呼ばれる人のフォントは高級そう。
いわゆる泡沫候補と呼ばれる方のフォントは安そう。
ということは、フォントの値段から得票数を予想できるはず!
(※)都民じゃないから選挙公報来てないんだよ!って方、東京都選挙管理委員会HPにPDFあります。(2016年8月19日現在 リンク切れ)
ぱっと見の予想。
私が勝手に予想したのは、大ざっぱに話すとこんな感じです。
- なんとなく立派に見えているゴシック体(立花氏、鳥越氏、益田氏・・・など)は、モリサワの新ゴ
(とりあえず、これ使っておけば間違えない。みたいな超有名なフォント)。 - 小池氏はモリサワの明朝体(モリサワはとりあえず高級)。
- マック赤坂氏がMSゴシック(パソコン買うとついてくる、まったくオサレになれないフォント)
この分析結果から、どうして政治にはお金がかかるのかという、日本のヤミに切り込んでいく予定なわけです。
今日は深い話しになりますな。
フォントの調べ方
まずは、有力候補と呼ばれる3名のフォントを調べていきましょう。
確か、フォントを調べるなら、whatthefontというサイトがあって、画像を入力するだけで、フォントがわかるのだそうです。
鳥越氏の名前から持ってきたこの画像を投入します。
ぬおおおおおおおおおおお。日本語フォントに対応していない!
英語フォントしか出てこないやんけ!
気を取り直しましょう。
IdentiFontで、選択肢に答えていけば、日本語フォントがわかるという情報を入手。
鳥越氏でやったところ、「IPAゴシック」か「小塚ゴシック」あたりじゃない?という結果。まさかのフリーフォントである。
並べてみた。
小塚ゴシックがなかなか近いようです。
調整しながら重ねてみると、ピッタリとはいかないが、かなり近い。
いちおう、別の文字でも検証しておこうと「あ」を並べてみたところ。
違うじゃないか!違うじゃないか!
「あ」の上が出てるか出ていないかという大きな違いがある(TT)
突き出ない「あ」の謎
それから、突き出ていない「あ」のフォントを探してみるも、なかなか見当たらず。
鳥越氏は置いておいて、増田氏のフォント探しに取りかかります。
IdentiFontは、ダイナフォントの「華藝体」か「POPミックス体」だといいます。
ダイナフォント(DF)に突き出さない「あ」があったんですね。
これで、答えが見つかったかと並べて見るも、「あ」は合うけど、「さ」が合わないという。
ダイナフォントの「さ」は2画と3画が繋がっているけれど、増田氏の原文のフォントは別れているんです。
ここまで見つからないフォントには、何か謎があるのではないだろうか。
そもそも、教科書体の「あ」は突き出ているのに、わざわざ突き出ていないフォントを使用するのは理由があるのではないか。
選挙公報全体を見ても、突き出るゴシック「あ」を使っているのは幸福実現党の七海氏くらいなのである。
選挙ならではの、突き出ない「あ」の謎があるのかもしれない。
突き出ていると縁起が悪いとか。
選挙公報デザイナーの常識!これが勝てるフォントだ!とか。
自民党関連だけ出回ってるフォントがあるとか。
調べても、調べても、よくわからない。突き出ない「あ」の謎。
落語界、相撲界、歌舞伎界、縁起を担ぎそうな業界を調べて見るも、何もつかめない。
そのとき、一つのことに、気づいたのです。
新ゴも突き出てないじゃない。
増田さん、モリサワの新ゴじゃないですか。
フォント探しって、難しいのね
で、鳥越さんも新ゴかというと、「あ」の1画目の横棒が右上がりなので、新ゴとは違います。
モリサワで似てる物を探して見つけたのが、ゴシックMB101。
けれども、これも、下のところのくっつき具合が違うような・・・。
むむーフォント探しがここまで難しいとは。
「あ、これ、ダイナフォントね。」とか牛乳パックの成分表示見て言ってる人って、本当に正解を言っているんだろうかと疑いたくなる。
そんな簡単に見分けつかんぞ。これ。(と、ふっかけておけば、プロが正解を教えてくれると期待!)
ということで、鳥越氏のフォントは結局わからず。
小池氏のフォント探しは時間切れで手つかず。きっと、すごいお高い明朝体だと思うよ!
というわけで、選挙の結果を予想するどころか、「フォントが何かを調べるのはかなり大変」という結論が出ました。
ちなみに
マック赤坂氏は、MSゴシックで間違えないと思われます。
赤字がMSゴシック。本当、このフォントだけは素人でも判別可能。
ワッホイ。ワッホイ。