なぜ、わたしは何を着てもオシャレに見えないのか…元も子もない話
ワンピース、縫っちゃいました。
ちょっと派手な生地かなって思ったけど、服にしてみたらとってもかわいい。冬は暗い服の人が増えるので、世の中をあかるくするため、わたしはパッと輝く服を着るのです。
なんだろうね。洋服を買いに行っても、わたしの心にグッとくる服って売ってないんです。いま着たい服はそれじゃないってなっちゃう。何を着ても似合わない感じするし。ってなわけで、縫ってるんですよ。
ところで、ところで、
この生地、かわいいんですけど、縫うのはけっこうたいへんで。いわば「柄合わせの鬼」。
袖と身頃で柄を合わせたり……。
襟と後ろ身頃も柄を合わせ……
襟をめくっても、柄合わせ!
結局、布地が足りなくて、全部はできていないんですけど。まあ、面倒でした。それでも、こだわってつくったワンピースは、お気に入り。眺めるだけで、ホクホクしちゃいますよね。
ルンルンしながら部屋にかざっていたんですけど、それをみた家族、こんなこと言うんです。
「袖が短いwwwwwwwwwww」
家族は、ちゃんとサイズを測らずにつくったと思って笑ったそうです。いやいやいやいやいやいや。これが、わたしの腕の長さだから!!!!!!!!!!!!!!!
着ればピッタリなんですよー。「袖が短いんじゃない、腕が短いのじゃ…って、やかましいわっ」って気分です。
いままで、既製服がしっくりこないと感じてきた理由、これだったんじゃないかって思うんです。
服としてかっこよく見せようとするなら、袖はもう少し長く、ウエストもしぼったほうがいい……けれども、それじゃ、あたしの体形がついてこない。でも、買うときは、自分の体がそんなことになってるなんて気がつかないから、ついつい、かっこよい形の服を買ってしまう。でもって、しっくりこない。これだったのかなと。
服を縫ってても思うんですよ。型紙を買ってきて、それに合わせてつくるんですけど、わたしの体、めちゃくちゃ型紙の調整が必要なんですね。明らかに標準体型から離れてる。
モデルさんたちが、なんとなく同じ体形の人ばかりって感じるのは、あの人たちこそが標準なんだろなって思います。いろいろな洋服をもってきたときに、サイズが合わないと仕事にならないですからね。標準体型なのも、あの仕事に求められる能力なんだなって痛感しました。そして、デザインさえも、その標準に合わせられてる。今回つくった服も、もう少し腕が長くないとかっこよく見えないデザインなんですよね。元の型紙から10センチは短くしたもん。
標準化されるのが苦手な性格なんですけど、体型まではみ出していたとは……。やれやれ。
ワッホイ、ワッホイ。