女性のシャツのボタン、もう男と同じ“右前”でいいんじゃない?だって、自分で着られるもん

ストライプのシャツ
シャツ、自分で縫っちゃいました

 ステイホームで、裁縫をはじめる人が増えたそうですが、わたしもその一人です。元々ミシンは持っていましたが、カバンをたまに縫う程度。思いがけず時間ができた、2020年、洋服つくりにチャレンジしたのでありました。やってみると、なんとかなるもんですね。

 で、ボタンの話です。男性用のつくりである“右前”のシャツを作りました。女性用と左右が逆なんですよね。わざとそうしたわけじゃないんですけど、着てみたらすごく気持ちよくて。右前の女性用のシャツって、現代を生きる女性の心をつかむんじゃないかなって思うんです。

人に着せてもらうための服なんていらない

 知ってる人も多いトリビアだと思いますけど、男性用のシャツと、女性用のシャツで、ボタンとボタンの穴の位置関係が違います。

男性用シャツを着る女性
男性用だと向かって右が上にくる

 理由は「男性は自分で着るけど、女性は人に着せてもらうから」なんだそう。諸説あるかもしれないのですが、わりと本当らしいなって思うことに、男児用は女性と同じなんです。子どもだったら、着せてもらうほうが多いですもんね。

 で、現実に立ち返ってみましょう。女性のみなさん。服を着せてもらうことってある!??!?

 ないよ。自分で着られるし。だから、右前のシャツを着ていると、自立した気分になるんです。人に洋服を着せてもらう存在なんかじゃないんだぞって。そして、現実的なこというと、右利きの人だったらボタンのつけ外しが楽になると思います。

右前の服を縫おうと思った理由なんてないよ

 なぜ、右前の服を縫おうと思ったかというと、申し訳ない、たいした理由じゃないんです。フェミニズムとか、ジェンダーフリーとか、なんだかそういう崇高な精神を掲げてつくりはじめたんじゃないんです。

 自分用のシャツを作るのは初めてで、杉本 善英さんの『カジュアルからドレスアップまでのメンズシャツ』という本を参考にしました。タイトルどおり、メンズシャツです。型紙は右前です。小さいサイズなら女性も着られますと書いてあったので、そのまま作りました。そしたら、右前だったんです。

 気づいてましたよ。ちゃんと。けれど、初めてだったんで、本の通りに作ろうって。で、着てみたら、気持ちいい。流行るな……これ、って直感したんですよね。だから、みんなも、着てみないと実感がわかないかもしれません。なんか、心がすっと晴れる感じがあるんです。

ストライプのシャツとサスペンダー付きパンツ
あと、パンツも自作だから(自慢したい)

 「女性も、男性も同じシャツを着よう」こんなプロモーションがあってもいいのかなと思いました。もし、服飾関係の方がこの記事を読んだなら、PRお手伝いします(笑)。


 この服を縫おうと思ったのは、しいたけ帽子に似合う服を探すのが大変だったからなんです。蕪式会社さんのしいたけの帽子、すごくかわいいんですけど、トータルコーディネートが難しい。年齢があがると、かわいい服を探すのが大変になってきちゃうので……。

シイタケ帽子をかぶった高橋ホイコさん
シイタケぼうしをかぶるホイコさん(43歳)

 写真を見て「かわいい!」って思ってくれた方、ありがとうございます! とはいえ、わたしファッションの知識、ほぼないんです。なにを着たらいいのかわからなかった。そのとき、シルバニアファミリーが目に止まりました。分かったうえで見ると、かなりそのまんまだと思います。ちょっとマネをしても個人で楽しむ分には問題ないですよね!そして「シルバニアファミリーになりたい」って思うと、ますます作らざるを得なくなり……沼にはまっていくーーー。

 あと、腕のやけどは気にしないでください。酔った状態で、鶏肉焼くのはやめよう。

 ワッホイ、ワッホイ。