運転免許証に旧姓入れてきた!そして悲願のSuica解約へ

 2019年11月5日からマイナンバーカードに、同年12月1日から運転免許証に旧姓が入れられるようになりました。悲願に悲願の旧姓表記です。早速、入れてきました!

なんで、旧姓が必要なの?

 区役所でも聞かれました。なぜって、ブログのため……ではないんです。Suicaカードの解約がしたかったのです。まずはこの話を先に。

 結婚して、名字が変わるとたいへんなのが名義変更の手続き。銀行口座だけで6口座あったので、1行あたり1時間だとしても、合計6時間かかります。なんかもう、苦行でした。

結婚して大変だったことをマンガにしてみた
忘れてたよ、記名式Suicaなんて

 そう、名義変更は全て終わっていたと思っていました。ところが、免許の更新も終わり、旧姓をカジュアルに証明できる身分証明書がなくなったある日、記名式Suicaが旧姓のままなことに気がつきました。Suicaなんてそのまま使えばいいじゃないって思いますよね。そうなんですよ。だから変えていなかったんです。

 ここからはややこしい話になるんですけど、問題はえきねっとで起きました。JRにはえきねっとという切符予約システムがありまして、そこのポイントが終了するので、JRE-POINTに統合して欲しいとメールが来たんです。

 JRE-POINTには、Suicaカードが登録してあります。だから旧姓です。しかし、えきねっとは新姓。「名前が違うから統合できません」とか言うんですよ。仕方なくえきねっと側を旧姓に変えて、統合させました。あれから切符を買う用事がなかったので、影響はなかったんですけど、えきねっとが旧姓で、クレカが新姓だったら使えたのだろうか……。

 そして、さらにJRE-POINTが、運賃に対してポイントをつけるサービスを2019年10月から始めました。これがモバイルSuicaなら2%、カード型Suicaだと0.5%。これを契機にモバイルSuicaを作りました。だから、本当にカード型Suicaはいらなくなってしまいました。いらない物を置いておきたくない。ああ解約したい。しかし、解約には本人確認ができる身分証明書が必要とか書いてある。

 というときに始まったのが、マイナンバーカードの旧姓表記でした。

解約したい気持ちをマンガで表現
解約したいんじゃ-!

 これが、私がマイナンバーカードに旧姓を入れたい理由です。これからも、なんかパラパラ出てきそうじゃん。こういうやつ。

区役所で住民票・マイナンバーカードに旧姓を入れてもらう

 まず、区役所で住民票に旧姓併記をしてもらいました。マイナンバーカードへの併記も同時にお願いできます。

 持って行った物は、

・戸籍謄本(全部入ってるやつ。本籍地でもらってくる)
・身分証明書(運転免許証持って行った)
・マイナンバーカード(すでに作ってあった)

 あと、大事なことは「マイナンバーカードのパスワードを思い出しておくこと」。マイナンバーカードを作るときに入れた2種類のパスワードです。あれを途中で入力させられます。40分くらいの待ち時間で入れることができました。

マイナンバーカードに旧姓が入る場所
表面の欄外に「旧氏記載 ●●」と旧姓が書かれる

 旧姓併記なんて簡単なことだろう、すぐやれよって思っていました。ところが、この手続きをする際に、区役所で注意事項を聞いて、いろいろ大変そうだなと察することができました。

・e-Taxのなんかはクリアされる
・旧姓なしの住民票は出せなくなる
・旧姓削除手続きをせずに離婚して旧姓に戻ると、旧姓[旧姓]って表記になる
・海外転出すると、旧姓は消える

 いろんなシステムが複雑に絡み合っていて、データベースに項目をひとつ足すだけじゃないんだなということが推測されました。自治体のシステムって増築に増築してて大変そうだよね。

運転免許試験場で運転免許証に旧姓を

 次に、運転免許証に旧姓を入れます。これはなくてもいいんですけど、せっかくですし。マイナンバーカードより、運転免許証のほうが持ち歩きやすいですしね。

 持って行ったものは2つだけです。

・旧姓入りのマイナンバーカード
・運転免許証

 こちらも30分待ちでできました。運転免許証の裏側に「旧姓を使用した氏名:○○○○」のように入ります。

さあ、Suicaを解約しにいくぞー!

 さあ、旧姓がはいった運転免許証ができました。これを、みどりの窓口に行って、Suicaカードの解約をします。はたして、解約はできたのか!?

Suicaが無事解約できたマンガ
やっぱり「名前違いますよ」は言われたね

 できましたー!(あたり前ですけど)

 実際、旧姓が証明できる身分証明書がないと解約できないのかは、試していないのでわかりません。とはいえ、やはり「名前違いますよ」とは言われたので、すんなり行かないことが予想されます。「裏を見てください」と言った私はきっとドヤ顔してました。スムーズに解約できたことが、涙が出るほどうれしかった。これで、今後何か旧姓遺産が発掘されてもなんとかできます。安心して眠れます。


 わたしは結婚の前後で、旧姓の自分を捨てた感覚がありました。仕事がかわったり、病気がよくなっていったりと、変化が多かったせいでしょう。今回、運転免許証の手続きが終わり、旧姓のフルネームがパっと目にはいったとき、投げ捨てたつもりだった自分がふわっと「これも君だよー」って手元に戻ってきた感覚がありました。これは気持ちの問題なので、法制度をどうすべきかの論点には似つかわしくないと思っていますが、なんか、すごくうれしかったんです。旧姓の銀行口座があなたの物だとは新姓のようには証明できません……って、やっぱりさみしいじゃない。

 ワッホイ、ワッホイ。