高さ制限1.5mのトンネルに身長152cmの私が挑んできた

低いトンネル
 高橋ホイコです。鍾乳洞で先頭を歩くと苦情が来ます。
 山手線新駅ができると話題の品川駅北部エリア。ここにJRの線路をくぐるトンネルがあります。このトンネルが普通ではないのです。高さ制限1.5mと尋常ではない低さなのです。一部には有名になりつつあるこの観光スポットが新駅建設で消えるかもしえないと思い、高さ制限を越える152cmという身長(※)を持つ私がこのトンネルに挑んできました。まあ、余裕で通れたわけですが異次元感あるトンネルでした。

(※)152cmという身長
私を古くから知る人は「150cmあったっけ?」と言うかもしれない。確かに20歳のとき149.8cmであったため「自称150cmの会」なるものを結成していた。しかしながら、あれから毎年着実に1ミリずつ成長し、40歳の現在152cmなのである。つまり私が和田アキ子より大きくなるのは260歳のときである。この計算、算数のテストに出るから要チェックな。

どこにあるのか?

 地図でいうと泉岳寺駅付近のJRの敷地の地下にあります。この辺はJRの車両基地で広大なJRの敷地があります。高輪橋架道橋はその敷地の下をくぐり抜ける通路です。
日本一低いトンネルの場所

 JRの品川開発プロジェクト用地の地図を見ると泉岳寺駅付近に「第二東西連絡道路」と書いてあり、このトンネルが工事対象となってそうだなと思うわけです。
品川新駅建設予定

(JR東日本プレスリリースより引用)

 さて現地に向かいます。品川駅高輪口を出て国道15号線を北に向かって歩くと、右手にJRの車両基地があります。この辺りが品川新駅開発エリアです。すでに何やら工事っぽいことをしています(※)。
ビニールシートが見える
 さらに北上して、泉岳寺駅付近まで来ると目的のトンネル「高輪橋架道橋」があります。ちょっと奥まったところにあるので、右側をずっと注視していた方がいいですね。本当に高さ制限1.5mと書いてありました。
高さ制限1.5mの標識

(※)工事っぽいことしている
工事って外から見てて不思議ですよね。工事しているのかよくわからない状況が続いてるなと思って見ていても、建物がたちはじめると一気にできあがるんですよね。不思議でならない。あの様子ならピラミッドも3日で作ったんだと思う。

身長152cmの私がトンネルに挑む

 過去何度も「頭上注意」の看板にだまされてきた私です。そんな高いところ気にする必要ないだろ、と何度つぶやいてきたことか。このトンネルは高さ制限1.5m。私は152cmもの身長を有しているうえ、4.5cmのヒール靴でかさ上げもしている。今日こそは、今日こそは、人生初めて天井に頭をぶつけるチャンスなのです。

 突入。
突入するホイコさん
 通れちゃった。

 普通に通れました。なおかつ、頭上にはまだまだ若干の5cm以上の余裕がありそうでした。ああ、無念。

 そうはいってもこのトンネルの低さは尋常ではありません。見たことがない低さです。頭のすぐ上を京浜東北線や山手線が通過していきます。大迫力というか、あまりに近すぎて怖いです。線路の石とか飛んできそう
頭上の京浜東北線

 山手線の線路下を通過するとその先は太陽光が入らない世界です。薄暗く黄色っぽい照明、天井の低さ、トンネル自体の古くささと湿っぽさ、意外と距離のあるトンネルで出口も見えず、そんなことが相まってお化け屋敷っぽい雰囲気が出ています。ダンジョンマスターだったらゾンビ出てくる。
低いトンネル
 と、いかにも古くさく、寂れた印象のトンネルですが、交通量はかなり多い。タクシーがひっきりなしに通りますし、人も自転車も常に視界に4~5人入るくらいには通ってます。
車が通る

 この辺は線路を越えられる場所が非常に少ないので、この低さでも重要なトンネルなんですね。

 ちなみに、トンネル内一番低くなるところは1.5mという情報もありましたが、たが、全長にわたって、何もせずに通り抜けることができました(※)。

(※)何もせず通り抜けられた
鍾乳洞行ったときに言われたのですが、前に歩いている人が普通に通過すると、後ろの人は「自分もいける」と錯覚して頭をぶつけそうになるそうです。私の後ろを歩いて「おい、普通に歩くな」と文句が言いたい人がいれば、今度一緒に行きましょう。

「頭上注意」看板がなかった

 Google先生によるとここが日本一低いトンネルのようで、私がトンネルで頭をぶつけることは日本国内ではないようです。残念。
 それにしても、頭上にあまりある余裕がある日暮里駅にはあんなにもどでかい頭上注意があるのに、誰しも気をつけなくてはいけないこのトンネルには「頭上注意」と書いてないんですね。
日暮里駅の頭上注意
 あまりにも低ければ「頭上注意」と書かなくても、頭をぶつける人はいないのでしょうか。前の人が普通に歩いていると自分もいけると錯覚し頭をぶつける、この状況のときにのみ「頭上注意」が発生するのだと推測することができます。つまり、「頭上注意」の看板は、平均よりも身長が高い人向けの看板だったのです。今更気がついた。私のためじゃないんだ。あれ。

 「頭上注意」の意味が「鳩の糞に注意」のこともあるから見逃せない。
 ワッホイ。ワッホイ。