おいしい食べ物って、すぐに慣れて困る

ハンバーグのイラスト
イラスト:高橋ホイコ

    ちょっと、私の味覚に言いたいことがあります。

おいしいものは、ずっとおいしくあってほしい。

慣れないでほしい。

と、いいますのも……

おいしいハンバーグを作ったんですよ。

材料はきっちり計量。肉はこねすぎず、混ぜすぎず。

パンパン空気を抜きまして、肉汁がこぼれないようにいじらずに焼く。

そしたらね、ふわっとしてて、じゅわっとしてて、すげーヤツができたんです。

初めて口にした瞬間、想像上の初恋に似た幸福感で心が満たされ。

ほっぺたなんて落ちるどころか、コラーゲンが大噴出してぷるんぷるんに引き上がる。

ああ、こんな、おいしい食べ物が家庭で味わえるなんて……。

ハンバーグ伯爵、ありがとう(誰?。

と、感謝してから、1週間。また、食べたくなって、同じように作ったんです。

食べるじゃないですか。

潜在意識から届いた感想。

「うん。普通だな。」

ふ、普通だとぉぉぉぉぉ!!?!?

いや、おいしいんだけど、想像してたほどじゃないってーか、既知感あるってーか。

とにかく感動しない。

そういえば、おいしいご飯とか、おいしいカレーを作ったときもそうだった。

すぐに慣れちゃって、感動がうすらいでくる。

テレビ番組とかもそう。

初めて出会ったときは、こんな面白い物が……!とか思うんだけど、

そんな感動、ほぼ、一瞬。

3回目に見るときは、いつもと同じでつまらんなーってなってくる。

でも、やることないから、なんとなく見る。

今日もつまらんなーって思いながら、なんとなくポテチを開封。

ポリっ

「うまっ!?!?」

びっくりしたわ。

なんで、ポテチだけは何度食べてもおいしいんですかね。

ワッホイ、ワッホイ。