ネットで詳細がわからない旅館に泊まったら、こうなった。

石川町
GW後半戦、みなさんいかがお過ごしですか?
ゴールデンウィークといえば旅行です。どこも混むと知っていても、気候が最高なこの季節の連休、どうしても出かけたくなります。
旅行に行く前には、だいたいインターネットであれやこれや調べるでしょう。これが当たり前になると、ネットにほとんど情報がない、宿名と電話番号くらいしか載っていない場所に行くには、とても勇気がいる!
というわけで、勇気を出してみた話!

どこで知ったの?母畑温泉

石門
今年のGWですが、連休ど真ん中に主人が「自転車の合宿があるから、それに行く」と、わりと先に宣言してきた。私も結婚式やら何やら予定が多かったのもありますが、最大10日の空前絶後の連休とか言われている割に、予定が合わない。
それならば、合宿場所の近くの温泉地かなんかで合流してしまえば効率良く旅行ができると考えたのです。合宿は福島の石川町というところでやるそうです。郡山の近くらしい。
まず、白羽の矢がたったのは「那須塩原温泉」。郡山から新幹線で1駅くらいです。那須塩原の情報を得ようと、まずはJRの駅に置いてある旅行パンフレットを持ち帰ります。
持って帰ってきたのは、「福島県」「茨城県」。どっちかだろうと・・・。
那須塩原って、栃木なのなー。
で、福島のパンフレット見てたら、石川町も温泉がすばらしいらしく、「3日も入ればどんな病気も治る」なんて書いてあるので、もう、ここでいいじゃん。と言うことにしました。石川町には、母畑温泉、猫啼温泉、片倉温泉、塩ノ沢温泉と4つも温泉があるそうです。

どうして見つけた、母畑元湯

すずらん
場所が決まれば、旅館を探します。私だって、最初はネットで検索しました。しかしですね、この街にある温泉旅館で、ホームページがあるところ、なんだか立派なんですよ。みなさん、立派。立派すぎる。(つまり、お値段が・・・高い。)
石川町のホームページに旅館一覧があるのですが、いくつか、名前で検索してもろくに情報が出てこない宿がありました。だんだん、その宿が気になってくる。だんだん、迷ったらオモシロイ方へという誘惑がわき上がってくる。
なかでも、石川町ホームページの一番上にある「母畑元湯」。名前からしても老舗っぽいし、一番上にあるんだから、多分地元で権威があるんだろうと思うけど、ストリートビューくらいしか本当に情報がない。
ええーい。ここに電話をしてしまえ。

予約したら、さらに不安に

狛犬あ
予約の電話をしたら、電話は通じました。もう、ネットに情報がないと、実在しているかどうかさえ不安になるというね。
泊まりたい旨をお話しすると「古い湯治旅館ですけど、大丈夫ですか?」と聞かれる。大丈夫か聞かれても、どうしたら大丈夫なのかわからない。いい感じに古いのは、ストリートビューで見た。湯治旅館の定義が良くわからない。ここに問題があるのだろうか。聞けば、ご飯は出る。温泉もある。布団もある。屋根もある。・・・。それ以上、何を宿に求めるというのだ。ということで、「多分大丈夫。」と予約しました。そんな聞かれかたすると、本当に不安になる。不安になっても仕方ない。なんとかなるさ。なんとかなるさと自分に言い聞かせる。
ちなみに、布団とか屋根があるか聞く前に、タオルと歯ブラシあるか聞いた方がいいね。これはないから持参してね。ドライヤーもないよ。

さて、どんな旅館だったのか

見よ。この威厳ある趣のある建物。
旅館外観
明治後半の建物らしい。修理しながら丁寧に使っておられた。
廊下
まるで文化遺産の一部になったかのような、明治の文豪になって小説を書きに来たかのような気分になれる廊下、部屋、柱、床。
部屋は襖だけで、鍵が無いなど、現代の文明人には耐えられぬ仕様もあるかもしれないが、細かいこと気にしなければ、これほどすばらしい宿はない。というか、他に類を見ない建物。
温泉はシンプルイズベスト。風呂場にはカランが2セット。湯船。以上。
何もない、それが癒しなのです。退屈、それが治療。
都内の銭湯をたまに巡っていますが、張り紙多すぎるんですよ。

  • タオルで体を拭いてから出てください
  • 先に掛け湯をしてください
  • 洗濯しないでください
  • お湯に髪の毛をつけないでください
  • 湯船に腰掛けないでください
  • ビデを洗え

ほんと、東京って注意書きだらけで疲れますよね。おばちゃんが「ビデって何?」って会話してたよ。その点、明治のお風呂は何もなくて良い。
そして、1泊2食付き7200円だったため、食事は期待していなかったのですが、満腹を越える品数。天ぷらはサクサクだし、味噌汁の具はたっぷり。
ご飯

新幹線の切符はお早めに。

ひよこのピーちゃん
結局のところ、宿は大満足で、ネットの情報がなくても問題ないことがわかりました。
しかし、GW。新幹線の指定席券の取れなさっぷりは、なめてはいけない。郡山始発の「なすの」なら、余裕かと思ってたら、完全満席・・・。
あと、観光情報には、ほぼ載っていなかった、石川町の石尊山。地元出身のおばちゃんにやたらと話しかけれられ、話を聞いていたら教えてもらいました。とてもいい所でした♪
石尊山のうえから