Evernoteにいろいろ記録しても、なんの役にも立たないんじゃないか説

Evernoteっぽい画像

 Evernoteを使い始めたのは、2009年。もう10年です。「自分の行動を全部記録できる」とか、「記録がすべて自分の財産に」とか、魅力的なうたい文句にココロ引かれ、なんでもザックザック投げ込んできました。が……、

 何の役にも立たないじゃんかよー。

 私は、気がついてしまいました。ゴミ箱のようにじゃぶじゃぶ投げ込んでいるだけではダメだと。“整理する時間 ” が必要なのだと。このたび、Evernoteをちゃんと整理すると決意しました。私の財産、発想ノートにするのです。どう整理したのかを説明しましょう。

期待に応えてくれなかったEvernote

 過去を全部記録していけば、新しい発見ができる。アイデアノートになる。まあ、それが私がEvernoteに期待していたことです。

 ノートブックを分類することもなく、とにかく記録していってました。タグ付けもしません。そして溜まった10年分のデータ。データが多すぎて、もう、めちゃくちゃ重いです。ノートの数は1万を超えました。

 この状態でもキーワード検索で、思った物が出てくると期待していました。ところが現実はどうでしょう。先日、無料で使えるデザインソフトの情報があったので、Webクリップしておきました。あの記事がまた見たいと、「デザイン」「デザイナー」と検索しても出てこない。しかも、1回の検索に1分かかる……。もう、これ、役に立たないじゃないか……。

「発想ノート」を作りたくなった

 樺島忠夫さんの『文章構成の基本大事典―すぐ役立ち書き方が身につく』という本を読みました。私、ライターなので。ここに、書くネタを見つける方法が書いてあります。それが「発想ノート」を作るというやり方です。

 たとえば「雨」というキーワードに対し、思ったこと、体験したこと、見たこと、聞いたことを書いておく。そして、雨について何か書こうと思ったときに、それを眺めると発想が広がるというものです。

 発想ノートがあれば、それさえあれば、「ブログを書くために何かする」をしなくていいんじゃないか。さくさくっと書く技術が身につくのでは!と思ったんです。

 で、発想したのが、Evernote。いや、おまえ、Evernoteよ。そもそも、お前はそのためのものだったんじゃないのか?って思いました。どうやったら、Evernoteを発想ノートにできるのだろう。

タグ付けすることに決めた

 今まで貯めてきたデータは、ひとまず置いておいて(←ホントはここが知りたいって人ゴメンよ。私も知りたい。)、新たに登録するデータは「タグ付け」することにしました。覚悟を決めて、毎日整理するのです。

 タグ付けのルールは、「あ:雨」のように、「頭文字の五十音:単語」とします。これでパソコンで「タグ」を選んだときに表示される一覧が見やすくなります。こうやってデータが整理されていれば、発想ノートのような使い方が、きっとできる。

タグの一覧
こんな感じでタグ付けしてます

タグの入力には「保存した検索条件」を使う

 ノートを作るときはタグなしで作成、あとでまとめて入力します。入力はパソコンで作業。「保存した検索条件」で「タグ付けしていないノート」が検索できるようにしておきます。「-tag:*」でそういう検索ができます。「タグ付け作業するぞー!」ってときは、この検索条件で出てきたノートに対して作業をしていきます。

検索条件の保存
タグがついていない物のみ検索。整理を決意した2019年12月23日以降に作られたノートが対象。

ノートは1ネタ1つ

 ノートの作り方も紹介しておきましょう。1日分でまとめようとか思わず、1ネタ1ノートでガンガン入れていきます。Webクリップなら1記事1ノート。Twitterも1書き込み1ノート。ちょっとした思いつきも1ネタ1ノートです。

Webクリップ

 パソコンで見ているときは、Chromeのアドオン「Clip to Evernote」を使います。iPadならSafariから共有。Androidも共有を使います。

Twitter

 IFTTTでEvernoteに転送しています。「書き込んだ」、「いいねをつけた」が送られてきます。1日30回まで使えます。

メール

 パソコンでGmailを見ているときは、「Clip to Evernote」使いますし、そうでなければEvernote登録用のメールアドレスにメールを転送します。

ちょっとした思いつき

 手元にiPadがあれば、Siriさんに「○○ってEvernoteにメモしておいて」と頼みます。写真があればPostEver使っています。Androidからはメール送信です。


 というわけで、1週間ほど整理作業を続けています。かかる時間は一日あたり10分ほどです。これで、来年からはすっげーすばらしい記事が書けるライターになれるはず。来年が楽しみですね。って、これが2019年最後の記事となります。来年もご愛顧のほどよろしくお願いします。

 ワッホイ、ワッホイ。