太陽と月のモヤイ像を見てきた 浜松町駅のすぐ近く

太陽のモヤイ

 モヤイ大好き。高橋ホイコです。

 先週、増上寺に設置されているモヤイ像について報告をしました。浜松町駅周辺はそれだけではない、まだまだ他にもモヤイ像があります。竹芝桟橋、竹芝桟橋前の道路、増上寺に続く浜松町モヤイ。それは「港区立浜崎公園」のモヤイ像です。

 モヤイ像といえば、モアイっぽい顔型の石像なことが多いですが、実はいろいろな形があります。人の顔ではないものをモヤイ像亜種と呼ぶとすると、浜崎公園にあるモヤイ像は珍しいモヤイ像亜種。亜種のなかでもさらに珍しい“2個セット”のモヤイ像なんです。太陽と月。その美しい姿をご賞味ください。

太陽と月のモヤイ像

 まずは、その美しい姿を愛でていただきたい。

太陽のモヤイ
太陽のモヤイ像

 こちらが太陽のモヤイ像。公園はモヤイ像とベンチしかないくらい狭い場所。東京ガスの本社ビルと線路に囲まれた空間で、うす暗い印象がある場所です。そこに日を照らすかのように設置されているのが太陽のモヤイ。まっすぐに上を向いて、太陽と会話をしているかのよう。「ヤンキー集まって来ないでくださいね」という港区からのメッセージが聞こえてきます。太陽といえども強さではなくやさしさに重心を置く感性は、新島の温かい心から来ているのではないでしょうか。

月のモヤイ像
月のモヤイ像

 太陽の像の右隣に設置されているのが月のモヤイ像。角度的にも少し陰に入っています。何か触れられたくない過去があるかのように隠された顔。太陽とバランスを取るかのように陰気を放っています。でも、まあ、伝えたいことは「ヤンキーたちよ、ここでたむろをするな」であることは間違えないでしょう。

両方が入った写真
手前が太陽、奥に月

 石に触れると、軽石のような不思議な手触り。多摩川の石とは別物です。明らかに新潟のコーガ石です。石だけで南国の香りを感じてしまいます。ああああ、行きたいなぁ、新島。

昭和59年のミステリー

 これ、本当にモヤイ像なの?と思ったみなさん。本当なんです。なぜなら、ちゃんと看板があるんです。

モヤイ像の説明
看板にはちゃんとモヤイ像って書いてあります
看板に書いてあること
この像は、新島で産出される抗火石(石英粗面岩)を用いて島の人によって彫られた「モヤイ像」です。
新島の方言「モヤイ」は皆で力を合せて一つのことをなし遂げる協同、協力、共済を表した言葉で、地域の今後の発展を願うとともに、港区と島との交流のきずなとして新島本村から当区へ寄贈されたものです。

昭和59年4月 東京都港区

 また、昭和59年かー!なにって、蒲田にあるモヤイ像の寄贈も昭和59年6月なんですよ。(渋谷はおそらく昭和55年)。昭和59年に新島に何があったのか気になるところ。なにか調査結果がわかったら、また記事にしますね。

モノレールとモヤイ像

 モヤイ像がある公園は線路沿いにあるとお伝えしました。残念ながら壁があって新幹線ビューはできないのですが、モノレールビューがあります。

モノレールとモヤイ像
モノレールとモヤイ像

 カッコイイ。

 たぶん、1000形ですね。モノレールに乗っている人は気づかないでしょう。その足元にモヤイがいることを。こんなふうに見つめられているんだよ。

 そして、モヤイ像の隣に、東京ガス社員の物故者慰霊塔がありました。この公園なんかパワー強そうだな…。

 そんなわけで、ほかのモヤイ情報ありましたら、ぜひ、ぜひ、教えてください!
 では、今週もワッホイワッホイ。