買いなのか?!刺繍ミシンをレビューします。

2017年8月25日

刺繍ミシン
ちょっと興味はあるけれども、どんな商品なのかイマイチわかりにくい刺繍ミシン。刺繍ミシンを使ってみたレビューをします。

どれを買えばいいの?

刺繍ミシンは、複数のメーカーが販売しています。ミシンの値段だけ見ると、以外と安い。というか、普通のミシンに刺繍機能がついていたりするので、そういうミシンならお得かなーと思ってしまう。
ところが、どっこい。「オリジナルデザインでの刺繍が出来ない」刺繍ミシンが存在します。ミシンに刺繍用データが内蔵されてて、それを選んで刺繍するだけとか、データを追加するにしても専用カードが別売されていてそれでデータを追加するだけとか。

好きな絵柄を刺繍したい場合には、ミシンより先にソフトウエアを検討することをおすすめします。
っていうか、このソフトウェアのほうが、高額なのです(゜д゜)

たとえば、ブラザーなら刺しゅうPro、ジャノメならデジタイザーなど、刺繍データを作るソフトが出ています。これも高いなと思いますが、他はどうもプロ用らしく、それらから見れば、ブラザーは破格にお安いようでした。
探した限りフリーソフトも見つかりませんでした。

で、私が購入したのは、ブラザーの刺繍データ作成ソフト。なんと7万円近い。

私が購入したのは、こちらのブラザーのミシン。

刺繍専用ミシンです。直線縫いなど普通の縫い方をするミシンはすでに持っているので、専用の方が使い勝手もいいだろうと思い専用機を購入。ちなみに、Amazonじゃないところで買った方が、刺繍糸サービスとか色々ありそうですね。

ブラザーの刺繍ミシンのラインアップを見ると、色々あるにはあるのですが、値段が上がると変わるのが、刺繍ができる大きさ。私が購入したミシンは10cm×10cmが最大サイズとなります。値段による大きな違いはとにかく刺繍サイズのようなので、機器選定の参考に。

刺繍ソフトウエアの使い勝手

さて、7万円もしたソフトウエアです。どんなソフトウエアかと一言で言うなら、
「使いにくいイラストレーター」

基本的にはベジエ曲線で絵を描いていきますので、あの描き方に慣れている方なら、さらっと書けると思います。でも、あれ慣れるの大変だよね。私もイラレを初めて触って、意味わからなくて、1年くらいあきらめてたことある。
イラレより機能が少ないので、「イラレなら、ここでこのショートカットキーでこうなるのに。イライラ」という使用感です。結局、手書きで書いた絵を、イラレで起こして、その絵を刺繍ソフトでトレースすることが多いです。

BMPの読み込み機能もありますが、うまくいけばラッキー!というレベル。認識がうまくいけば、自分で設定するよりも縫い順などは、うまく割り振ってくれるようです。

たとえば、このトマトマンの画像を読むと
トマトマン

こんくらいの認識。
認識しないトマトマン

描いた図形ごとに、縫い順だとか、縫い方だとか、縫い方向だとか、糸の色などを選びます。相当の種類の縫い方が用意されているので、最初は何をどう選んだら、どう刺繍できるのか、まるで想像つきません。

書き直して設定し直したところ。
修正後のトマトマン

遠く離れた箇所を同じ色で刺繍する場合、刺繍間をつなぐ糸が残ってしまうんですね。後で切ればいいのですが、縫い順によっては邪魔になってしまいますし、こういう箇所は少ない方がきれいに仕上がります。そんなわけで、縫い順もちゃんと考えないといけないので、やってみないとわからないことがいっぱいです。

グラデーションなんてボタンもあるので、かなり幅広い設定ができるようにはなっているようですが、使いこなすのは、なかなか大変そうなのです。奥が深い世界のようですね。

刺繍ミシンの使い勝手

データを作ったら、USBメモリ経由でミシンに読み込みさせます。
刺繍枠に布をはめて、ミシンにセット。この作業が一番難しいかもしれません。布がピーンと張られていないと、縫っている最中にゆるんできて、絵柄がずれてしまいます。
刺繍枠

刺繍で使う糸は、専用品推奨だそうで・・・(普通の糸でできるかは試していない。)。
データで指定した色数分だけ、用意する必要があります。しかも、なかなか売ってない。。。大手手芸店でも取り寄せでした。
専用糸

どの部分を刺繍するか、どの番号の糸かが画面に表示されるので、それを見ながら糸をセットして、
画面
刺繍開始!
刺繍しているところ

色数分だけ糸を変えて、刺繍をしていきます。
急にトマトマンじゃなくなってすみません。この3cm7色のせおくんで縫うのが12分。糸替えなど入れて20分くらいでできました。
せおくん

できたー!
できあがりは、かわいくて、とてもうれしくなります。

刺繍ミシンは買いなのか?

オリジナルの刺繍をするというのは、かなり手間がかかります。機械だったら簡単、お手軽ということもなく、これはこれで技術習得が必要です。
たとえば「子供のカバンを作るのに、ちょっと刺繍をいれられたらいいな。でも、手で刺繍するのは面倒」というくらいの感覚だと、ミシンでも面倒かと思います。

週末にお父さんがひたすら作品を作る。とか、がっつりはまっていく要素があれば、これは、かなり楽しい物かと思います。何にしろ、できあがった作品の喜びは大きいです。ほんと、すげーって感じるものです。

刺繍データもいくつか公開していますので、よければ使ってください。
ワッホイ。ワッホイ。