ドラえもんの最終回を読んでみた

ドラえもん45巻
聞いたことありませんか。ドラえもんの最終回の噂。
数十年前の話しです。教室で友人が、ここだけの話とか言いながら、「放送されてないんだけど、実は最終回って作られてたらしいよ。藤子不二雄の手記があるんだって」とその内容を教えてくれたのです。
テレビは未だ放送が続いているので最終回はきていませんが、コミック本なら最終回があるのでは?
それって、どんな話なの。ということが、気になったので調べてきました。

友人が話す感動の最終回

30年ほど前、学校で聞いた、ドラえもんの最終回の話です。

ある日、のび太がいつものように学校から帰ってくると、動けなくなっているドラえもんがいる。死んだふりか?とのび太は思うが、何日経ってもドラえもんは動かない。
「ド、ドラえもんが、壊れちゃったああああ。」
のび太は悲しみに明け暮れるが、ある日決意するのだ。
「勉強して科学者になって、僕がドラえもんを直す。」と。
大人になったのび太くん。ドラえもんを修理することができた。のび太君がスイッチを入れると、ドラえもんが永い眠りから目を覚まし、
「のび太くんー、宿題やったー?」

感動的な話ですね。初めて聞いたとき、実は泣いてしまいました。いやあ、なつかしい。

最終回、まさかのマンガじゃない!?

古本屋のドラえもん
某大手古本屋に出向くと、ドラえもん、だいたい全巻そろっていました。まんだらけじゃないと、入手できないかと思ってた。特にプレミアになっていることもなく、310円で最後に置いてあった45巻を購入します。

家に帰って、開いた。とりあえず、最終ページ。
最終のページ
なんだか、コミックじゃなくて、クイズ。最終巻はなかなかアグレッシブな企画だったようです。

問題「間違えが4つあります。」
の答えが「4つ目の間違え。間違えが本当は3つなのに4つ探せという問題」とか、ひどい問題ばかり。

ぬあああんだこれは、と、カバーをめくると、
意地悪クイズ
お前の存在が間違えだ。

大手古本屋に再度出向き、交換してもらいました。
ダメだよ。カバーだけ変えて売るとか。最終回は「間違え探しクイズだった。」なんて、記事書いちゃうところじゃないか。ぷんぷん。

ドラえもん、まさかのガン?

気を取り直して、本物の最終巻を読みます。
ドラえもんが「ちょっと頭がふらふらする。」などと言い始めます。まさかです。まさか、本当にドラえもん・・・。
ちょっと頭が

ドラミちゃんが来て、「ちゃんと年に1回健康診断を受けないと」と忠告しますが、ドラえもんは病院に行くのを拒否します。ドラえもんが動かなくなる布石なのか・・・これは。
ドラミちゃん

その後、ドラえもんの体調は悪化してしまいます。
寝込むドラえもん

ド、ドラえもん。本当に死んじゃうの?!???!?

ドラえもんの内側がすごい

と、本当にちょっとだけ、本当に噂で聞いた最終回の話が続いているのかとドキドキしましたが、結局の所、最後はドラミちゃんが出てきて、何とかなるという、よくある展開の話でした。そのほかの話しも、特に最終回が意識されることなく、日常のドラえもんの話しとなっていました。次の巻があっても不思議じゃないくらいの日常。

ところで、のび太かっこいいんだよ。スモールライトで小さくなって、体調が悪くなったドラえもんの体内を「僕が見てくる!」って飛び込んでいったよ。
ドラえもんの内側
SDカード刺す穴がいっぱいのドラえもんの体内。

それにしても、コミックのドラえもんは、テレビと微妙に雰囲気が違うんですね。テレビだと、大人も一緒に見るので、意識的に教育的にしてしまう傾向があるのかもしれません。
コミックに描かれるのび太は、自分が何かを思いついたら、その結果がどうなるか、何も考えずにまず行動してしまうんですね。「見えた物にすぐに興味を持ち、周りが見えなくなる」という特性は子どもだからこそ持っている自由さじゃないかと思います。余計なこと考えすぎて行動できない自分がもどかしいこともありますから、普通にのび太の行動力すげーなと新鮮な気持ちで読むことができました。面白い。ドラえもん。

しかし、ドラえもんの絵って、人生で一番たくさん書いているはずなのに、うまく描けないよね。
ヒゲをつけたらドラえもん
ワッホイ。ワッホイ。